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神さまへのお供え物「神饌」とは?自宅の神棚でも気軽にお供えできるお供え物

神棚にお供えするお供え物を「神饌(しんせん)」と呼びます。中でも食べ物に関するお供え物の総称として用いられます。神様への感謝の気持ちを表す大切なお供え物。お供え物の種類によって、それぞれの呼び名もあるようです。

神饌とは神様に献上する、お食事・食物のことをいいます。御饌(みけ)・御膳(ごぜん)とも呼ばれるようです。古くは人が頂く食べ物と同じく野菜・果物・魚など、様々なカタチで常々のお供えをしていたようです。

神さま・神社・神棚にはどんな食べ物をお供えしているの?

現在、神社などで神饌としてお供えされている主な品は、お米、水、塩、お酒、餅、野菜、魚、菓子などです。その内容にルールや決まりなどはなく、地域や習わしによって様々です。人が食べるものを、神さまにも。逆に、神さまにお供えしたお下がりを人が頂く、という考えが古くから根付いているようです。

神饌の種類、大きく分けると2種類

神饌には大きく2つの種類にわけることができます。食物をそのままお供えしたものを「素饌(そせん)」・「生饌(せいせん)」と呼ぶようです。素材そのまま、手を加えないという意味で「丸物神饌(まるものしんせん)」と呼ぶこともあるそうです。

もうひとつは、人の手を加えて調理したお供え物を「熟饌(じゅくせん)」と呼ぶそうです。現在でも伝統的な手順で用意されたお供え物を神社では見ることができます。まさに神さまへのおもてなしの料理、人と同じように神様に召し上がって頂くという感謝の気持ちを表現している方法なのかもしれません。

お供え物の中でも、特に大切とされている「お米」

日本人であれば身近な存在であるお米。古来から大切な主食として人々の命を繋いできました。そのお米は神様の主食ともされています。

なかでも、その年に初めて取れたお米・稲穂を「初穂(はつほ)」と呼んで、特別にお供えされてきました。「最初に取れた大切な収穫物はまずは神さまに」という習わしは今も昔も変わらず大切にされています。神社への奉納の際に使われる「初穂料」という言葉、実はここにルーツがあるようです。一番大切な「初穂」のお供えの代わりとして、金銭を納めるという意味合いで用いられているようです。

そのぐらい大切にされているお米、やはり日本人にとって特別な意味を持っているようです。他のお供え物は難しいという方でも、お水やお米だけ神棚にお供えしている場合も多いようです。

毎日のお供えは難しくても…気持ちをお供えできる

神棚へのお供え物は大切。でも実際にお米、水・酒などを毎日交換するのは大変…という声が多くあります。室内や神棚に生モノをお供えするのは衛生的に難しい場合もあります。

気軽に飾れるお供え物のかたち、「光のお供え」は現代の神棚に合わせたコンパクトサイズのオブジェタイプのお供え物。中でも一番大切とされる「お米」そして「水」「塩」がセットになっています。特殊な樹脂の中に封入された小さなお供え物はすべて本物。透明な空間に守られて、傷んだりこぼれたりといった心配がありません。

神道においては決まりやルールよりも、心に思う気持ちが大切と言われています。普段の小さな「ありがとう」や「感謝」の気持ちを、小さなお供えで表してみるのはいかがでしょうか。

モダン神棚にぴったりなお供え物と小さな神具|かみさまとおうち Kamisama To Ouchi