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木材は、生きている?木製の神棚と湿気の関係

  1. 「木材は生きている」は本当?
  2. 木が「呼吸する」といわれる理由
  3. 湿気によって、木材はどう変化する?
  4. 木製の神棚を長く使うための四つのポイント
  5. 変化も、その木が過ごした時間の一部
  6. かみさまとおうちについて

    

1. 「木材は生きている」は本当?

木製の家具や道具について、「木は伐採されたあとも生きている」と表現することがあります。

木の神棚を手にしたときにも、

「木は呼吸しているから、少し形が変わることがある」
「木は生きているから、同じものは一つもない」

という話を聞いたことがあるかもしれません。

では、本当に木材は生きているのでしょうか。

科学的にいえば、伐採され、乾燥・加工された木材が、樹木のように光合成をしたり成長したりしているわけではありません。

そのため、「生きている」という言葉は、生命活動を続けているという意味ではなく、木材が周囲の環境に応じて変化する性質を表した比喩と考えるのが正確です。

けれど、その表現がまったくの間違いというわけでもありません。

木材は加工されたあとも、空気中の湿気を吸ったり放出したりしながら、その場所の環境に応じて静かに変化しています。

2. 木が「呼吸する」といわれる理由

木材には、周囲の湿度が高いときには水分を吸収し、乾燥しているときには水分を放出する「吸放湿作用」があります。

林野庁でも、木材は湿度の高い時期に空気中の水分を吸収し、湿度が低い時期には放出する「調湿作用」を持つと説明しています。林野庁「木材利用の動向」

この働きが、一般に「木が呼吸している」と表現される理由です。

もちろん、人や動物の呼吸とは異なります。

木材の中に残る細胞壁と水分が結びついたり離れたりすることで、木材に含まれる水分量が変わっているのです。

新潟県森林研究所も、「木材は呼吸する」という言葉は、温度や湿度の変化に合わせて水分を放出・吸収する調湿効果を表すものだと解説しています。

「木材は生きている」という言葉は、環境へ静かに応じ続ける木の姿を、人の感覚に近い言葉で表したものなのだと思います。

3. 湿気によって、木材はどう変化する?

湿度が高くなると、木材は空気中の水分を吸収して、わずかに膨らみます。

反対に、空気が乾燥すると、木材に含まれる水分が放出され、わずかに縮みます。

この変化が均一に起こらない場合には、反りや隙間、小さな割れなどにつながることがあります。

兵庫県立農林水産技術総合センターでも、木材は湿度が下がると収縮し、湿度が上がると膨張することが紹介されています。また、変化の程度は樹種や乾燥方法、木のどの部分を使ったかによっても異なります。兵庫県立農林水産技術総合センター「木材の寸法変化」

同じ種類の木から作られた神棚でも、木目や色、環境への反応は少しずつ違います。

それは自然素材だからこそ現れる個性です。

ただし、大きな割れや著しい反り、神棚のぐらつき、お神札の出し入れに支障が出るような変化は、自然素材だからと我慢する必要はありません。気になる場合は、使用を続ける前に製造元へ相談しましょう。

4. 木製の神棚を長く使うための四つのポイント

木製の神棚を長く大切に使うために、難しいお手入れは必要ありません。

日々の置き方を少し意識するだけでも、急激な変化を抑えやすくなります。

1.エアコンの風を直接当てない

冷暖房の風が直接当たる場所は、木材の温度や水分量が急に変わりやすくなります。

特に暖房の温風は乾燥につながるため、神棚の設置場所や風向きを確認しましょう。

2.強い直射日光を避ける

直射日光が長時間当たると、一部分だけが温まり、乾燥や変色が進むことがあります。

明るさはありながらも、やわらかな光が入る場所を選ぶと安心です。

3.湿気がこもる場所へ置かない

窓の結露が近い場所や、加湿器の蒸気が直接当たる場所、水回りに近い場所は慎重に選びます。

壁や家具との間に少し空間を取り、周囲の空気が動くようにしておくことも大切です。

4.普段は乾いた布でやさしく整える

ほこりが気になったときは、乾いたやわらかな布や毛ばたきで静かに取り除きます。

水拭きや洗剤が使えるかどうかは、木材の種類や表面の仕上げによって異なります。自己判断で濡らさず、購入店や製造元のお手入れ方法を確認しましょう。

5. 変化も、その木が過ごした時間の一部

木の色は、光や時間によって少しずつ変わっていきます。

手にしたばかりの頃よりも色に深みが出たり、木目がはっきりと見えるようになったりすることもあります。

すべての変化を「傷み」と考える必要はありません。

神棚の前で手を合わせた朝。
家族のうれしい出来事を報告した日。
何も起きなかった一日に、感謝を伝えた時間。

木の表情がゆっくりと変わっていく間に、神棚のある場所にも、その家だけの時間が積み重なっていきます。

木材は、樹木と同じ意味で生きているわけではありません。

それでも、湿度や光に応じて表情を変え、使う人の暮らしとともに年月を重ねていく姿を見ると、「木は生きている」と言いたくなる気持ちも分かるように思います。

自然素材の性質を知り、少しだけ環境に気を配りながら、その変化も含めて永く付き合っていきたいですね。

6. かみさまとおうちについて

「かみさまとおうち」は、神棚や神具、縁起物を通して、感謝や願いを大切にできる暮らしを提案しています。

木の個性を生かした銘木の神棚や、現代の住まいに祈りの場所をつくる「光の神棚」をはじめ、「光のお供え」「光の榊」「溶けない盛り塩」「願い小だるま」などをお届けしています。

私たちが大切にしているのは、素材の表情を一律に整えすぎることではなく、それぞれの美しさを確かめながら、暮らしへ安心して迎えていただける形に仕立てることです。

お選びいただいた商品が、お客様の想いやお家の形に永く寄り添うものになるよう、一つひとつ丁寧に製作し、細かな部分まで検品したうえで、責任を持って梱包しています。

毎日目にするたび、自然と大切なことを思い出せるものを。

「かみさまとおうち」は、素材と向き合いながら、祈りのある暮らしに寄り添うものづくりを続けてまいります。

   

モダン神棚・縁起物のかみさまとおうち

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