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神棚に飾る「雲」と書かれた紙。「雲」「天」「空」といった漢字の意味

神棚に貼る「雲」の字は、神棚の上を人が通ることに対する神様への敬意を表すもの、と云われています。そして同じように神棚に「天」「空」「上」などの字が書かれた紙が飾られている事があります。

神道において神棚は神様をお祀りするための大切な場所です。神棚の上やその天井などに「雲」と書かれた紙を貼ることがあります。もちろんただの書画や飾り等ではなく、神棚ならではの意味が込められているようです。

神棚の上、天井に飾る「雲」の字の意味

神棚を飾る場所について、古来より「好ましい」とされる方角や向き・場所の選び方があったようです。そうした習わしのひとつとして「神棚の上を人が往来するのは好ましくない」という考えがありました。

その理由はとてもシンプルで、神聖な場所である神棚の上を足踏みするのは失礼に当たる、という配慮があったようです。

しかし、近代の住宅事情は様々です。一般住宅の二階建て・集合住宅・マンションなど、神棚の上を人が通らざるを得ない場合もあります。そこで「雲」という文字を貼ることで「神棚の上は何も無い空間で、神様だけの場所である」という尊敬の思いを掲げる意味合いがあるとされます。

神様・神棚への想いのアイコンになった「雲」。同じように用いられる「天」「空」「上」といった文字

「雲」の他にも用いられる漢字があります。地域や習わしによっては「天」「空」「上」という字を神棚の上、天井に飾ることがあります。これらの字も「雲」とほぼ同じ意味合いをもって使われるようです。天という字には「天上界」といった神様の領域への尊敬の念、空は文字通り、神様の世界まで広がる青い空を想起させ、神棚の上は何もない神聖な空間とさせてください、と思う心の表現と云われています。

神棚の上が居住スペースなどになってしまう場合への配慮。神聖な場所を大切にする、神道の細やかな習わしともいえます。

漢字は違っても、思いは同じ。神様へ想いを馳せるアイコンとして、カタチになった「雲」

「雲」「天」「空」いずれも、神様を大切にする気持ちの現われとして用いられています。神聖な場所を大切にする、神道の細やかな習わしともいえます。

現代では住宅事情的にマンションの天井に釘や画鋲を打つことも難しく、「雲」を違うカタチで飾る方も増えています。住宅環境に関係なく、神様への尊敬を表すシンボルとして飾る方もおられるようです。

「かみさまの雲」は、無垢の木から削り出したやわらかな曲線の「雲」オブジェ。神棚に置くだけで気軽に飾れる雲として。天上の神様の世界、そして幸せや御縁を運んでくれるとされる神様の雲をイメージしたシンプルなシルエットとなっています。天然木の雲の片面には「雲」の字が刻印されており、無地or「雲」の字で飾ることができます。

ご利益や恵みのシンボル?!「雲」で繋がる神さまとの世界

私たちの住む地上、神様の世界とされる天上。その間にある「雲」は神様の乗り物としてのイメージや、ご利益や恵みをイメージするシンボルでもあるようです。

見るたびにちょっとほっこりするような、やさしいシルエットの雲。そんな想いを馳せながら神棚に飾ってみてはいかがでしょうか?

天然木を使用した神棚と小さな神具|かみさまとおうち Kamisama To Ouchi